上杉隆

私は1歳のころに東京・新宿へ引っ越してきました。最初はサラリーマン家庭で不自由なく裕福な生活をしていましたが、幼少の頃に父が病に倒れ、小学2、3年生のときに父が人工透析をせざるを得ないようになりました。休職を余儀なくされ、経済的に厳しい状況に置かれ、都営アパートに引っ越しました。私のように都営アパートに入って助かる家庭は多かったのではないかと思います。その後、16歳で家を出て都立高校に通いました。都の奨学金で卒業し、大学へ行くことができました。東京都は私が育ち、お世話になった街です。